カズレーザーと学ぶ。集まるとバカになる!?最新研究で学ぶ群れの中で賢く生きる方法
令和5年1月24日放送 日本テレビカズレーザー
【集まると人はバカになる!扁桃体ハイジャックの謎】 テーマ:集団心理の正体
集まると人はバカになる!?
最近、集団行動や集まりに関する話題が多いですよね。そこで、今回は「集まると人はバカになる!扁桃体ハイジャックの謎」というテーマについて考えてみたいと思います。
皆さんも、渋谷のハロウィーンなどのイベントに参加したとき、周りの人々がどんどん活気づいていく様子を目にしたことがあるのではないでしょうか? 私たちの脳には、「アミリン」と呼ばれる神経伝達物質が関与していることが、最新の研究によってわかりました。
実験では、マウスを使ってアミリンの役割を調べた結果、この物質が他者とのつながりや仲間意識に関わることが示されました。
興味深いことに、アミリンは食欲に関わる神経伝達物質でもあり、社会的な繋がりにも影響を与えることが分かりました。
孤立は感情と行動に影響を与える
また、マサチューセッツ工科大学の研究では、孤立させたマウスの行動を観察しました。その結果、集団から孤立させたマウスは、感情を司る背側縫線核の活動が活発になり、再び集団に戻った際には仲間にすり寄るような行動をとるようになったというのです。
この活動の高まりはなかなか元に戻らず、集団の中にいると不安や恐怖を抑え込む脳の部位の活動が低下するとも報告されています。
人間も同じような心理メカニズムが働いていることが考えられます。
集団の中にいると、理性を司る内側前頭前野などの活動が低下し、傷つける行動に抵抗が薄くなってしまうのです。
このような心理的な状態になることで、責任を伴わないような感覚に陥り、思わず他の人々と一緒に盛り上がってしまうのかもしれません。
団体行動の最大数・・・30人から50人!?
興味深い研究結果として、山極氏によると分裂せずに動ける団体行動の最大数は30人から50人だということが挙げられます。この範囲内であれば、個々のメンバーがお互いに関わり合い、活動に協力しやすいのかもしれません。
人間の社会性を考える上で、このような限度があることを知ることは意義深いですね。
集団行動には、楽しさや活気がある一方で、注意が必要な側面も存在します。
自分自身が集団の中で抱える思考や感情に気づき、個別の意見や考えを大切にすることも重要です。
人が集まるからこそ生まれる特別なエネルギーを楽しむ一方で、自己の責任や自己のアイデンティティを大切にすることも忘れずに。
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