カズレーザーと学ぶ。カズレーザーと学ぶ梅雨に増殖!ヤバい細菌カビの最新撃退法▽生乾き臭&脳にカビ!?
令和5年6月13日放送 日本テレビカズレーザー 岩田絵里奈
この研究の結果は非常に興味深く、アルツハイマー病の原因やメカニズムについての理解を深める上で重要な一歩と言えます。
従来のアルツハイマー病の説明では、アミロイドβが脳内で蓄積し神経細胞を破壊することが主な原因とされていましたが、この研究ではカビの関連物質が関与する可能性が示唆されています。
特に注目すべきは、脳が常に病原体や有害物質から守られているとされてきた「脳は無菌状態」という常識が覆されつつあることです。
脳内にカビの関連物質が確認されるということは、カビが脳に侵入する可能性があることを示唆しています。
そのため、不衛生な環境にいることやカビの発生源と接触することがアルツハイマー病の発症リスクを高める要因となる可能性があります。
また、アミロイドβに対する考え方も変化してきています。
従来はアミロイドβがアルツハイマー病の原因であり、脳のゴミとされていましたが、この研究ではアミロイドβが脳を守る役割を果たしている可能性が示唆されています。
これは従来の常識とは異なる新たな見方であり、アルツハイマー病の治療や予防のアプローチを考える上で重要な情報となるでしょう。
ただし、この研究はまだ初期段階のものであり、全てのアルツハイマー病患者の脳にカビの関連物質が存在するわけではありません。
そのため、今後の更なる研究が必要とされます。
いずれにせよ、この研究はアルツハイマー病の理解を深めるために重要な手がかりを提供してくれたものと言えます。