カズレーザーと学ぶ。ストレス社会の生き方▽うつ病リスク大の職業&人生変える睡眠法
令和5年5月9日放送 日本テレビカズレーザー 岩田絵里奈
【新発見!ヘルペスがうつ病の引き金に!?感染率100% 脳を壊す HHV-6 ウイルス】 【名古屋大学大学院教授・大平英樹がストレスについて講義】 【脳の神経栄養因子の低下で海馬にダメージを負いうつ病を発症】 【ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)が体内から逃れて脳細胞を破壊】 【すべてのうつ病がHHV-6によって起こるわけではなく、他の要因もある】
ヘルペスウイルスがうつ病の引き金に!
新たな研究結果が明らかになりました!名古屋大学大学院教授の大平英樹氏がストレスに関する講義で、ヘルペスウイルスとうつ病の関連性を解説しました。実験結果によれば、体内に潜むヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)が、強いストレスを感じると活性化され、脳細胞を壊す細胞を作り出すことが判明しました。
うつ病の要因は多岐にわたるとされていますが、この新たな知見は一つの重要な鍵を握るかもしれません。
脳の神経栄養因子の低下とうつ病
研究の結果、慢性的なストレスを感じると、脳の神経栄養因子が低下することがわかりました。特に、ストレスホルモンであるコルチゾールは海馬という脳の一部に対して特に強い影響を与えることが判明しました。
2週間から1か月の試験勉強や日常のストレスでも、海馬がダメージを受け、うつ病や脳の萎縮といった症状が現れることがあります。
これは、現代社会においてストレスが慢性的になりがちな状況であることを考えると深刻です。
ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の驚くべき特性
ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)は、体内に潜伏しており、宿主が強いストレスを感じると体外に逃れます。これにより、唾液中にウイルスが現れ、脳細胞を破壊する細胞が作られるのです。
しかし、すべてのうつ病がHHV-6によって引き起こされるわけではないことにも注意が必要です。
他にも、セロトニンの減少や個人の気質など、様々な要因が関与している可能性があります。
さらなる研究が今後も進められることでしょう。
結びつけられたヘルペスとうつ病
この研究結果は、ヘルペスウイルスとうつ病の間に関連性があることを示しています。私たちの体内には知らぬ間に潜んでいるウイルスが、ストレスと相互作用することで脳にダメージを与え、うつ病の発症を引き起こす可能性があるのです。
今後、HHV-6によるうつ病の発症メカニズムの解明や、予防・治療法の開発に向けて更なる研究が進められることを期待したいです。